【プレビュー】トップリーグ 第12節 パナソニック ワイルドナイツ戦

2017.12.16

ここまで11戦11勝。ホワイトカンファレンスを独走するパナソニックワイルドナイツが第12節の相手となる。リコーはレッド、ホワイト両カンファレンスの1、2位チームで戦われる日本選手権(総合順位決定トーナメント)に進むために、この試合に勝たねばならない。

パナソニックは勝ち点を54まで伸ばしている。これは11試合中10試合で3トライ以上の差をつけて勝利してきたことを意味し、攻守の充実は明らかだ。特に1試合平均失点を10.5点(前半5.8点、後半4.7点)に抑えてきたディフェンスは強固で、直近5試合の失点は3、7、10、5、7とほとんど隙を見せていない。

ターンオーバーを攻撃の起点とすることも多いチームだけに、ディフェンスの充実はアタックチャンスも増やしている。ジャッカルの名手・FLデービッド ポーコックらがボールを奪った瞬間、チーム全体が連動しグラウンドのどこからでもアタックに入り、決定力のあるWTB藤田慶和、山田章仁らが仕留めるというパターンを、どこで、いかにして、阻むかがポイントとなりそうだ。

リコーはCTBでアマナキ ロトアヘアが先発。NO.8コリン ボークがリザーブに回った。バックローはFL柳川大樹、武者大輔、NO.8赤堀龍秀の3人が先発する。相手の同ポジションにはベン ガンター、ポーコック、ホラニ龍コリニアシとフィジカルに長けた選手が並ぶが、高いワークレートと低いタックルで阻んでいけば活路は開ける。成長著しい3選手の奮闘に注目だ。

そしてSOロビー ロビンソン、FB中澤健宏という昨シーズンのパナソニック戦には出場していなかった2人のキーマンの働きもパワーバランスを変える上で重要と言える。一戦ごとに急成長を遂げ自信を深めつつある両者のプレーにも期待がかかる。

昨シーズンの対戦は17−45と最終スコアは開いたが、後半21分までは17−27、互いに3トライを奪いあう互角の戦いを見せた。昨シーズンは制圧されたラスト20分で今シーズンのリコーの成長を示せるか。そこにトップ4という目標の達成は懸かっている。もうチャレンジではない。次のステージに進むために、リコーは勝利だけを目指す。

12番で出場予定のアマナキ・ロトアヘア
両チームのバックローの出来が勝負を左右する

PAGE TOP