【Review】トップリーグ 第6節 vs パナソニックワイルドナイツ戦

2018.10.17

出足鋭く前に出るディフェンスで、パナソニックにプレッシャーかける

5試合で勝ち点15を積み重ね、ホワイトカンファレンス3位につけたリコー。しかし第5節終了時点での同1位のパナソニックワイルドナイツ、同2位ヤマハ発動機ジュビロとの対戦を残していることから、4位のクボタスピアーズ(勝ち点14)、5位の東芝ブレイブルーパス(勝ち点11)の追撃をかわすには、アップセットが求められる厳しい状況にあった。

 

そんな中、チームは“Swing the bat(バットを振れ)”というスローガンを掲げ第6節のパナソニック戦に臨んだ。これは「失敗を恐れず、思いきって自分たちのラグビーをやろう」という意味で、SOブライス ヘガティからの提案だったという。野球のあまり盛んではない豪州出身のヘガティがバットを使った例え? とも思ったが、NO8コリン ボークが「豪州ではクリケットが盛ん。よく使う言葉なんだ」と教えてくれた。

 

ロッカールームには皆でこの試合への意気込みを記した木製のバットが持ち込まれた。試合後にチームで決めるMOMに選ばれた選手がこのバットを持ち帰るのだという。少々不思議な取り組みにも映ったが、リコーらしさが失われた前節の空気を変えたい——。そんな思いの表れのようにも映った。

 

気温は19度。秋の気配が漂う太田運動公園陸上競技場で試合が始まる。白を基調としたセカンドジャージに身を包んだリコーが、SOヘガティのキックを追いかけていく。

 

最初に観衆を沸かせたのはリコーだった。前半3分に右サイド、ハーフウェイ付近のスクラムを押すと、SH髙橋敏也がCTB濱野大輔にパス。CTB牧田旦がその脇を走り前に出てディフェンスを引きつけると、濱野は後方のSOヘガティにつなぐ。

 

ヘガティが左に走り込んだWTB渡邊昌紀にパス。渡邊は大きく空いたギャップを抜けて加速する。中央ハーフウェイ付近から22mライン手前までゲインし、外をフォローしたWTBロトアヘアアマナキ大洋へパス。左中間でボールを受け取ったアマナキ大洋はゴール左隅に向かって走り、ゴールまであと5mの位置までボールを運ぶ。

 

ラックに駆けつけたSH髙橋がボールをピックすると、鋭く走り込んだNO8松橋周平にパス。松橋はディフェンスをいなしてインゴールにグラウンディング。見事なトライでリコーが先制。CVは外れたが5-0とした。(前半5分)

 

リコーペースが続く。接点でターンオーバーを繰り返しアタックチャンスをつくると、FBロビー ロビンソン、CTB牧田らがラインブレイクを見せ、パナソニックディフェンスをかき回していく。しかしゴール前でパナソニックが意地を見せノットリリースザボール。リコーはよく攻めたがスコアはできず。(前半12分)

 

自陣ゴール前からのPKで前進したパナソニックがハーフウェイ付近でアタック。ギャップを抜けて14番がゲイン。リコーは自陣22mラインの手前で追いついて止めたが、密集でリコーに反則。

 

パナソニックはPKを右サイドに蹴り出しゴール前ラインアウトにすると、これをキープ。狭いサイドを突くサインプレーが決まり、2番がインゴール右隅に達しトライ。CVも決まり5-7とした。互いに準備していたプレーをしっかり決めてトライを奪っていく序盤となった。(前半15分)

 

この後は互いにボールを持たない場面、ディフェンスで相手を後退させていく。特にリコーのディフェンスラインは、定規をしならせ、パチンと弾いたときのような出足の鋭さで相手にプレッシャーをかけていく。

 

ラインを下げられた際は互いにキックを蹴り、相手のディフェンスのプレッシャーを和らげるが、このキックも処理も的確で拮抗状態が続く。しかしリコーがハイパントをこぼし、リコー陣内10m付近でのパナソニックスクラムとなる。

 

スクラムからのプレーで再び14番がゲイン。ゴール前に運ぶと止めにいったリコーにハイタックルの反則。パナソニックはPKでゴール前ラインアウトとする。しかしここはリコーが良い対応を見せ、モールを組ませずラックにすると、ボールがこぼれパナソニックのノックオン。リコーはスクラムからキックを蹴り込み一旦危機を脱する。

 

カウンターアタックでパナソニックが再びリコー陣内に攻め込む。ここでまたもリコーにハイタックル。タックルを狙った瞬間、姿勢を下げた相手の首に手がかかってしまった。

 

またもゴール前ラインアウトとなるが、モールを押し返し、左にドライブしてタッチラインの外に押し出すビッグプレー。リコーはボールを取り戻し、自陣のゴール前でのラインアウトを得る。(前半25分)

 

これをキープして左サイドから中央へ展開。ボールを持ったNO8松橋にタックルが入るが倒れずにこらえる。2人目のやや高いタックルを外し、3人目をうまくいなす。すると前方にスペースが開け、これを突いて裏に抜け出した。敵陣10mライン付近まで走り倒されるが、フォローしたFL武者大輔にオフロードパスを通す。武者はFLエリオット ディクソンにつなぎさらに前へ。

 

22mラインが迫る地点でSH髙橋がさばき中央から右に展開。右中間でボールを持ったSOヘガティがディフェンスの裏に転がすと、タッチライン際を走ったWTB渡邊昌紀が追いつきこれを拾う。そのまま右中間インゴールに達しトライ。角度のあるCVも決まり、自陣ゴール前からの鮮やかなアタックでリコーが12-7と勝ち越す。(前半27分)

 

しかし過去の対戦同様、リードを許したパナソニックは、スイッチオンしてスコアを狙ってくる。リコーは自陣でのプレーが続いたが、ミスを誘う的確なディフェンスで決定機とさせない。

しかし前半34分、自陣浅めでボールを回したリコーにノットリリースザボール。PKで前進したパナソニックが左サイドのゴール前ラインアウトを起点にアタックを仕掛ける。テンポの良くフェイズを重ね右サイドまでボールを運ぶと、ラックサイドに走り込んでパスを受けた2番がトライ。CVは外れたが12-12と追いつく。(前半34分)

 

再開後、蹴り合いで互いにチャンスをうかがうが、クイックスローインからのパスを受けたSOヘガティが孤立するとパナソニックがプレッシャーをかけノットリリースザボール。パナソニックはPKでゴール前まで前進すると、右サイドのラインアウトをキープ。ポストのやや右付近でFWが中心となり力でトライを獲りにくる。

 

トライラインまであとわずかな位置のラックから左に展開。10番からのパスを12番がタップパスで15番へとつなぐ。さらにつなぎ11番がディフェンスの追いついていない左隅のスペースを抜けてトライ。CVは外れたが12-17とパナソニックがこの試合で初めてリードを奪い前半が終わる。

愚直に続けた“Action”で14年ぶりの勝利。カンファレンス4位以内決定

リコーは選手の入替は行わず後半へ。パナソニックのキックオフの落下地点でキャッチに行ったNO8松橋と相手11番が交錯。タックルインジエアーでリコーボールに。松橋が空中にいる状況でのタックルが危険だったとしてパナソニック11番にイエロカードが出され、10分間の退出が科される。(後半1分)

 

互いにディフェンスに集中し、キックを背後に蹴り込み合う展開が続く。SOヘガティのタッチキックで敵陣侵入を果たす。

ラインアウトからパナソニックが蹴ったハイパントを確保し敵陣10m付近からアタック開始。FLディクソンのキャリーなどで敵陣深くに入り込んでいくと、リコーがテンポ良く攻めたてる。

 

数的有利もあり先手を奪い続ける。だがパナソニックも集中力を見せ、タックルでこぼれたボールを拾いターンオーバー。しかし直後にノックオン。リコーは左中間22mラインの内側でスクラムを得る。ここでPR柴田和宏を大川創太郎に入替。(後半7分)

 

NO8松橋が持ち出してスクラムサイドを突く。こぼれたボールをパナソニックがタッチへ蹴り出し、今度はラインアウトに。

 

左サイド、22mライン上のラインアウトをキープ。モールは組めなかったが、展開し中央から右中間にかけてをFWが中心となって攻める。

 

一度左に折り返しラックをつくると、SH髙橋が横方向に走り受け手を探すと、右中間のFL武者に向けてパスを出す。

武者は外にいたWTB渡邊へのパスダミーを入れて自らギャップに仕掛ける。詰めた1番のタックルを受けながらも右サイドインゴールに達しトライ。角度のあるCVも決まり、19-17とリコーが逆転する。なお1番による武者の首に手のかかったタックルに対しイエローカード。10分間の退出が科される。(後半9分)

 

引き続き数的有利を得ることになったリコーがさらに攻める。中盤で互いにミスが出てボールが行き来するが、リコーはここもFLディクソンの突破を起点に攻め込み、22mラインの内側に入っていく。さらにパナソニックにペナルティが出てゴール前ラインアウトに。

 

モールを組むが、パナソニックにしっかり対応され前には出られない。しかしボールはキープしFWが力でトライを奪いにいく。トライライン間際でボールが動かなくなり、リコーの5mスクラムに。(後半16分)

 

中央から左に展開しSOヘガティが左中間のトライラインに迫るが届かない。しかしパナソニックに反則。リコーはスクラムを選び再びトライを狙う。だが、粘り強いパナソニックのディフェンスに阻まれスコアすることができない。

 

後半19分、FL武者をロトアヘアポヒヴァ大和に、CTB牧田をティム ベイトマンに入替。

 

ゴール前での攻防が続く。リコーはFWがインゴールに持ち込んだが、グラウンディングを狙ったところでノックオン。これがパナソニックに入り長いゴール前での攻防が終わる。リコーは数的有利な状況で激しく攻めたが、追加点が奪えなかった。FLディクソンをコリン ボークに、SH髙橋を山本昌太に。(後半24分)

 

ピンチをしのいだパナソニックが勢いに乗って攻める。しかしリコーも攻め疲れた様子は一切見せず、ディフェンスの精度を維持。ゴール前まで持ち込まれるもボールに仕掛けノットリリースザボールを奪う。

 

PR眞壁貴男を辻井健太に(後半27分)、WTB渡邊を小松大祐に、HO森雄基を芳野寛に(後半28分)入替。

 

中盤のラックでパナソニックに反則。PKで前進したリコーはゴール前ラインアウトからモールを組んでトライを狙う。競らずに対応したパナソニックに押され前に出られなかったが、ラックでボールをキープする。

 

ここでパナソニックにパンチングがあったとして映像確認が行われたが、ペナルティは与えられず、リコースクラムで再開。これに押し勝ちパナソニックにコラプシング。リコーはPKを蹴り出しラインアウトからトライを狙う。

 

これをスチールされ、タッチキックで少し後方に下げられたが、ラインアウトから再び攻める。フェイズを重ねじりじりと前進していく。右中間のトライライン間近の位置にラックをつくると、LOブロードハーストマイケルからパスを受けたNO8ボークが低く滑り込みグラウンディングに成功。CVも決まり、貴重な追加点を奪ったリコーが26-17とした。(後半33分)

 

試合は最終盤へ入っていく。リスタートキックの処理でリコーに反則。これをきっかけにリコーは自陣深くでディフェンスに追われるが、FLポヒヴァ大和がゴール前のラックでボールに仕掛けノットリリースザボールを獲るビッグプレー。

 

リコーはPKでエリアを回復しグラウンド中盤での攻防に持ち込むが、ラックでオフサイド。すぐさまプレーを再開したパナソニックがゴール前に持ち込み激しく攻める。リコーはトライラインを背負いながら、最後のディフェンスに取りかかる。

  

反応の速さ、タックルの低さは最後まで保たれた。ホーンが響き、9点差をつけているリコーの勝利が決まる。攻め続けるパナソニックだったが、ついにボールが動かなくなる。レフリーが止めノーサイドのホイッスル。

 

リコーは2004-2005シーズン、三洋電機時代のワイルドナイツに勝利して以来の14年ぶりの勝利。あわせてパナソニックがホームの太田運動公園陸上競技場でのゲームで続けてきた連勝記録を30でストップさせる快挙でもあった。

 

この勝利でリコーのホワイトカンファレンス4位以内が決定し優勝を決めるトーナメントへの出場が決まった。またマンオブザマッチにはFB/SOロビー ロビンソンが選ばれた。

 

監督・選手コメント

神鳥裕之監督

前節のクボタ戦を受けて、選手たちが話し合ってくれました。戦う上での僕たちの原点。自分たちの強みってなんだろうと考えたとき、それは“Action”なんですよね。ディフェンスして、起き上がって、次いって……。かっこいいトライを一発で獲るチームではないし。我慢強く粘り強く。それが相手のフラストレーションにつながって、最終的にスコアボードで上回る。それが僕たちの強み。それをやりきろうということで、“Swing the bat”という言葉を掲げて、まさにその通りのゲーム展開になった。選手たちに感謝ですね。

 

(常々目指していたものが、全般的にうまくいったという印象)1週間しっかり準備していたことが実行につながったというゲーム。

ゲームプランも忠実に実行してくれました。パナソニックに対してカウンターリスクを少なくするキックゲーム。これに対してはFBロビー(ロビンソン)やSOブライス(ヘガティ)がしっかり実行してくれましたし、FWもセットプレーのところで戦ってくれました。ノンメンバーも今週はパナソニックの動きをよくやってくれました。全員で勝ち獲った勝利だと思います。

(前節はミスが多かったが改善した)複雑なことを考えたり、相手がこうしてくるからこういうアイデアがあるとか、そういう考え方も大事なんですけど、逆境だからこそ基本に立ち返る。それは僕やコーチ陣にとってのテーマでもありました。自分たちのやってきたことに自信を持ってやろうと。これが選手たちの力を引き出すことにつながったのかなと。

(NO8ボーク、CTBベイトマンがベンチスタート)80分間通して勝つというイメージ。総力戦になるのはわかっていたので、後半のきついタイミングで彼らにプレーしてもらおうと。今日は選手起用もうまくいったのではないかと思います。

 

CTB濱野大輔キャプテン

(いい流れがきていると思った場面は)試合を通じて勝てるなと確信していました。試合の入りからそうでした。僕らのディフェンスで、かなりプレッシャーを与えられていたと思う。僕らの前に出るディフェンスというのは、ここまでの対戦相手とは違ったものに映っていたと思います。アタックも我慢強くやれました。シンプルなアタックでスコアも獲れましたしね。一貫性を持って戦えたというのが今日の勝利につながったと思っています。

 

(スイッチを入れるためにしたことは?)何も恐れずに、プレッシャーも感じず、自分たちのやってきたことを信じようと伝えました。(自分たちへの期待が高まっていく中で、それがプレッシャーになっていた面も?)それはあったかもしれないですね。今週は口酸っぱくいっていたのは、相手が太田で負けたことがなく連勝を続けているということ。だからここで僕らがと。練習もそうですし、ロッカールームの雰囲気も、今までとは違うものになっていた気がします。

(“Swing the bat”というスローガンは?)SOヘガティの提案です。「何も恐れずにバットを振り続けよう、出し切ろう」という意味。候補には他にも“Enjoyment”というものもありました。80分間スローガン通りに戦えたのは、気持ちでも上回れていたんだと思います。

(これからの相手は全力で倒しにくる)そうですね。次のヤマハ発動機戦は真価が問われるゲーム。もうひとつ勝つことで自分たちの力を証明できると思います。

LOブロードハーストマイケル

みんな今日見せられたエフォートには満足しているんじゃないかと思います。相手のキープレーヤーが何人かいない状態だったとはいえ、いい勝利だったのではないでしょうか。

(前節は内容が悪かった。今日の試合に驚いた人もいたかもしれない)僕らが勝つとは誰も予想していなかったかもしれない。でも敵陣に入って、FWパック、Aゾーンエリアでは上回っていたと思う。BKがしっかりそこに連れて行ってくれれば問題なかった。ハーフタイムにもそういう話をしていて。前半のエリアプレーはあまり良くなかったんですが、トリックプレーなんかもうまくいって本当にハッピーですね。今週はいろいろシンプルにしようとしました。特にスクラムやラインアウトからのローンチプレーと呼ばれるもので。(前節は)やろうとし過ぎてしまった感があったので。FWが回ってきてキャリーするという形にしました。

 

(戦っていて勝てると感じた場面は)前半は少しやられていたのですが、後半先にスコアして上回れた。あのあたりでFWのいいキャリーとBKのいいエリアプレーが見ることができたときですかね。

(パナソニックといえばターンオーバーからのアタックだが、よく対応できていた)ブロークンプレーでは一番いいものを持っている相手。とにかくハードワークで戻ることというイメージを持って戦いました。それが結果につながったと思います。

FL武者大輔

個人的にはファーストプレーでFLベン ガンター(6番)に入れたし、そうすることであまり来なくなったなというイメージを持ちました。ラインスピードを上げることができれば、止められると感じました。終始上げようと声を掛け合っていました。

(“Action”を徹底しディフェンスでプレッシャーをかけ続けた)前節のクボタ戦では相手のキープレーヤーに前に出られて、自分たちはディフェンスからというチームなのにそれができず後手に回って負けてしまいました。リコーが強いチームに勝った試合は、ディフェンスを徹底できていたとき。やはりそうなのだと今日改めて思いました。(アンストラクチャーにもよく対応した)シンプルにやることを明確にしただけですね。タックルを外されてもしっかり全員で戻って、出てっていう。今日はセットプレーができて、ディフェンスも上がれて。途中エリアを獲れなかったのはありましたけど、そこを修正できれば次週以降も勝てると思っています。(今日は貴重なトライも)どうしようって(笑)。ディフェンスの選手を見ながら、行きたいけど、放ろうかな、どうしようって。

 

NO8コリン ボーク

(前半を見ていて感じたことは?)スタートがすごくよかった。試合の入りがいいといいゲームになるという傾向がありますが、やはりそのあといい流れがきた。パナソニックにしっかりプレッシャーを与えて、ご褒美をもらうことができましたね。

(ピッチに入る前に何か意識していたことは?)落ち着いて、と思っていました。自分が出場する前に出場していた選手たちがすごくいい仕事をしていました。それをキープしながらインパクトを与えたいなと。

(トライは大きな追加点となった)あの場面はラック周りのディフェンスを意識した新しいプレーができました。オールブラックスでもやっているプレー。プレッシャーはあったけど、落ち着いて実行できていたと思います。これまではそれができなかったことも多かったのですが。(見えてきた課題は?)もっとアタックをしたいね。セットプレーという強みがあるので、そこにさらに自信を持って戦えれば。

 

今日はしっかり楽しむよ。こんな日はなかなかないからね。そのあとまたしっかり練習を再開します。

文:秋山健一郎

写真:川本聖哉

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